「ツ、イ、ラ、ク」(姫野カオルコ 著)を読んでいます。
ちょっと前まで姫野カオルコの小説なんて30過ぎの男が読むもんじゃないと、勝手に思っていました。なんたって名前が「姫野カオルコ」ですよ。軽薄な名前。どうせ大したこと書いてないでしょうと。
そんな中、誰かが良いと言っていたのか、たまたま手にとったのか忘れましたが、姫野を読む機会がありました。作品も何だったのか忘れましたが、「大したことない」とか思ってごめんなさいなのですよ。
その後、フランチェスコなど何作か経由して、たどり着いた「ツ、イ、ラ、ク」。
これまたいいです。グイグイ引き込まれます。
僕が子どもの頃、中学生のころはどんなだったかとか、同級生の女の子たちはこんなに大人だったのだろうか?とか、思春期を懐かしみ、そしてなんと言っても、しばしば現れる「カオルコ節」。これがたまりません。
とりあえず今読んでいるところが山場を迎えた感じなので、この後の展開を楽しみであります。
読了後の追記
始めは「ん? この散漫な感じはどうなの?」と思わせつつ、中盤からラストにかけて、がーーーーーーーーっと引き込み、お昼休みに読んじゃったりしたら、仕事の後の電車で早く読みたいと思ってしまうのですよ。軸となるストーリーそのものはベタかもしれないですがね。でもね、いいですよ。青春だ! 森本! くぅぅぅぅーーー。
そういえば、全然話は違いますが、この前、銀座で、大関・琴欧州がタクシーを捕まえているところを目撃しました。助手席に乗り込んでいました。デカかった。